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SNSで個人の居場所を予測する軍事アプリ2013年02月13日 22時01分20秒

CNETに次のような記事が掲載されていた。

『米軍需企業、SNSの情報から個人を追跡するシステムを開発中』(Eric Mack記者、2013/02/12  13:07)

 米軍需産業レイセオン社が、Rapid Information Overlay Technologuというオンライン追跡ツールを開発しているのだそうだ。

 このシステムは、FacebookなどSNSに書き込まれた個人情報を取り込み、GoogleEarthを使って位置情報を分析し、その人物の行動パターンを解析して、この時期、この時間ならどこにいる可能性が高いかを予測するという。
 週末の金曜日の夜は、たいてい新橋の飲み屋にいる、といった具合に予測してくれるのだそうだ。
 
 いわゆるソーシャルグラフの一つの機能であり、これがターゲティング広告に使えると、ある業界は両手を上げて賛成し、またある人たちは、プライバシーの侵害であると怒っているのさが、実際は、広告程度の話ではなく、このようにあからさまに個人の追跡に使われるのだ。
 
 軍の使用であれば、テロ対策という名目がたつ。警察や公安ならどうだろう。ま、これも治安維持という名目なら許せる人が多いだろう。

 しかし、世の中、善意の人ばかりではない。

 Facebook、Twitter、LINEなどのSNSの主催者側の究極の目的は、個人情報及び他の個人情報との関係性を収集し、一人ひとりの行動を追跡・予測することなのだ。

 SNSのこのような流れには、早めに一定の歯止めをかけた方がいいと思うのだが、みなさまはどのようにお考えだろうか。