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当時は朝日新聞もまだ影響力がありました2010年12月02日 11時36分24秒

 今朝のTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」で東京大学名誉教授・月尾嘉男さんが、話の本筋とははずれたところで面白い発言をされた。

 今朝は、知床斜里町の、乱開発されて消滅した森林を元も戻そうという「しれとこ100平方メートル運動」(昭和52年スタート)の話だったのだが、ここで月尾さんは、「テレビ・新聞・雑誌などさまざまなメディアが応援したせいもあって、多くの募金が集まりました」と言い、続けて「当時は朝日新聞もまだ影響力がありましたからね・・・」という発言した。それに応えて森本さんも「当時は影響力がありましたね」と。(記憶を頼りに書いているので若干は違うかもしれないが・・)

 まさに、今、既存のメディアの影響力などほとんど無いといっても過言ではないと思う。テレビが言ったから、新聞に書いてあったからと信じる人はまれだろう。だれもがみな「ほんとかな??」と疑りながら見たり読んだりしている。テレビや新聞は、それほど信頼性の低いメディアになってしまっているのだ。

 でもそれは若者だけだろ。年配の人は、まだまだ旧メディアを信じてる人が多いから、と考える、テレビ・新聞関係者もいるかもしれない。しかし、それも間違いである。
 今は、老人世代もテレビ・新聞をあまり見ない。

 ぼくの(口うるさいW)母親は後期高齢者だが、一応暇なので、新聞・テレビは見ているようだ。しかし、報道される内容および報道姿勢については、いつも、「おかしい、変だ」と言っている。
 もう、世の中の空気を全く読めず、ズレまくっているのが、旧メディアである。
 なぜこうなったのだろうか? 老人世代も同じように感じているということはネットや携帯のせいばかりではないだろう。
 また、世界中の先進国でも同じような状況だから、何かが変わってきているのだ。

 それが何かを嗅ぎ分けることができる者が次なるメディアの主役になるのだ。