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デジタルの戦争2022年08月23日 01時09分34秒

 BBCの報道などを見ていると、ウクライナでの戦争のデジタル化が凄い。
 ウクライナ兵は、小型のドローン(プロペラが4個から6個ついてるようなやつ)を飛ばして、手元のコントローラの画面に映し出される敵(ロシア)の目標を探知。位置を測定してそれをミサイル部隊に伝えて発射。
「5メートルずれた、10メートルずれた」とはしゃいでいるように見える。最後は「ほぼ命中!」
 
 ドローンはまさに民生品そのものだ。多少の改良は行ってあるのだろうけど。

 不謹慎な言い方をさせてもらうなら、まるでゲームで遊んでいるようにしか見えない。

 しかし、これが現実なのだ。ゲームと実際の戦争の境目はとくにないのである。

 こんな時代に、「軍事研究は許さない」と偉そうに言う一部の左巻き科学者がいる。よほど時代の流れが見えていないのだろう。
 戦争は言うまでもなく反対だが、科学技術の進歩を止めるのはいけない。世の中が不安定になれば戦争に活用、平和になれば平和利用するだけだ。ロシアも中国もウクライナもアメリカもそれは同じ。
 戦争は相手があるもの。一人でするものではない。

 平和のための外交的交渉は文官が中心になってやればいい。
 科学技術研究は、用途なんか意識せず、思うままに邁進すべきである。

 ぼくは、ロシア生まれでスイスの企業であるイーグルダイナミックス社のDCSワールドという戦闘機のシミュレーションゲームを愛用しているが、超リアル指向のゲームなので、ゲームであることを忘れそうになるくらいだ。

 軍事技術がダメだなんて言ってると、戦闘機が作れないばかりか、PCのシミュレーションゲームすら作れなくなってしまう。
 そうなると、冒頭で紹介したような戦闘に対応できなくなってしまう。

 今回のウクライナ戦争は明らかにロシアに非があると思うが、それでもやはりロシアは軍事大国。彼らの作るソフトウエアは堅牢だ。DCSなんかプログラムが落ちたことがない。

 日本も負けてはおれない。

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