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安田氏本人も認めた自己責任 ネット議論に終止符!2018年11月02日 22時24分38秒

今日、シリアで武装組織に3年以上も拘束され、先日帰還したフリージャーナリスト安田純平氏の記者会見が行われた。
NHKのネットのライブ中継で見ていたが、あまりにも長時間であり、昼休みにもかかったので、一部のみ見る形となった。

質疑応答の部分はほぼ全部見たと思うが、一部、所用のため抜けている。

その後、午後8時からのBSフジプライムニュースに出演しているのも見た。

ネットで話題の自己責任論については、本人も素直に認めていたのは評価できる。そりゃ、日本政府が、危険だから行くなと言ってるところに、自分の意志で行ったのだから、本人も覚悟の上だ。

日本政府に助けられたようには思われたくないと帰国途中の機内での発言も、今回はきちんと日本政府・外務省のおかげで、という言葉があったので、これでネットで騒がれているような問題は解決しただろう。

しかしだ、しかし、今日の記者会見を聞いても、よくわからないところが多かった。質問する記者のきき方も悪いのかもしれない。核心をついた質問が無かったように思える。
報道によれば、誘拐したのは武装した過激組織というより、誘拐ビジネスのグループのようだともいう。

そういうわけで、安田氏にあっては言えないことも多々あるのだろうが、どうも後味の悪い会見で、いわゆるますます疑惑が深まったというやつだ。

しかし、ネットでの自己責任論は過剰ににぎわっていた。そんなもの論じるまでもなく、本人が認めるまでもなく自己責任に決まってる。

また、何をどう勘違いしたのか、安田氏を英雄と断じるテレビキャスターもいたという。ぼくは、地上波テレビは見ないのでよくわからないが、ネットによるとそうらしい。

テレビ局や大手新聞社の社員記者はほんとに危ない戦場には取材に行かないから、フリー記者の勇気にはある意味敬意を表しないこともないが、英雄ではないだろう。フリー記者もビジネスの一つだ。
英雄なのかどうか、そう言う局の社員も、安田氏の行ったところへ行ってみてから意見を述べればいいのではないか、と。

かく思ふけふこのごろではあります。