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成田でフェデックスMD-11機 着陸に失敗 炎上2009年03月23日 08時54分50秒

朝、目が覚めたら、いきなり成田で事故というニュースが入ってきた。
6時48分、成田空港の34L滑走路上で着陸しようとしたフェデラルエクスプレスの貨物便MD-11が、滑走路から逸脱し炎上した。
ニュース映像によると、2回バウンドして機首から滑走路にぶつかり風上側の左の主翼を滑走路にぶつけて、反転して腹を上に向けて墜落している。
典型的なポーポーイズによる事故だ。

当時の成田のMETARは下記のとおり。
METAR RJAA 222200Z 31026G40KT 9999 FEW020 12/M02 Q1001 NOSIG RMK
1CU020 A2957 P/RR=

34Lにアプローチしていたので、左30度の方向から26ノット(毎秒13m)の風が吹いていて、最大で40ノット(毎秒20m)の突風があるという状況だ。横風成分は、平均で13ノット、最大で20ノット。この飛行機にとっては横風制限内だと思うが、着陸の難易度は高い状況だ。
ガストがアベレジの2倍近くあるときは、ミニマムはアベレジ以下、風向も変動している場合が多い。ミニマムも変動幅も一定以内なら通報されない。

接地直前に、風速や風向が急に変わると、揚力が急に増えて機首を上げたり、急に減少して機首を下げたりする。
難しい状況ではあったが、着陸できない気象状態ではなかったと思う。

さっそく、乗りなれたリアジェット45(MSFSX)で成田の34Lにアプローチしてみた。
風は、同じ状況を再現した。
ま、難しいことは難しい。